日経平均株価が40,000円にも迫る勢いと34年ぶりの最高値を更新、新NISA誕生など、国内において投資熱が高まっていることを感じている人も多いでしょう。投資といえば株式投資が最もポピュラーではありますが、FXにも注目が集まりレバレッジをかけたトレードに燃えている人もいるかもしれません。
そんな海外FXがこれほどに人気な理由はどのような背景があるのでしょうか?ここからは、海外FXが人気の理由について見ていきます。
海外FXとはどのようなものか?
海外FXとは、海外を拠点とする証券会社が提供するFXサービスを意味します。FXとはForeign Exchangeを意味し、外国為替証拠金取引というのが正式名称です。この外国為替証拠金取引では、異なる国の通貨を売ったり買ったりすることで利益を得ることを目的としています。各国通貨は常に価格が変動しており、価格差が利益になっていきます。
海外FXと比較されるのは国内FXです。国内FXとは日本の金融庁登録に登録した証券会社で、日本の法律を順守して運用を行っている会社となります。海外FXは国内FXと大きくその仕様が異なり、魅力的な内容がふんだんに含まれています。
海外FXと国内FXの違いについては次のようなものがあります。
海外FX | 国内FX | |
最大レバレッジ | 数百倍~無制限 | 25倍 |
取引商品 | 豊富 | 少なめ |
スプレッド | 広め | 狭い |
追加証拠金 | なし | あり |
ゼロカットシステム | あり | なし |
ボーナスキャンペーン | 豪華 | 積極的ではない |
ロスカット水準 | 20~30%程度 | 50~100%程度 |
取引方式 | NDD方式 | DD方式 |
納税方法 | 総合課税5~45%(別途住民税10%) | 申告分離課税20.315% |
プラットフォーム | MT4/MT5 | 独自プラットフォーム |
海外FXが国内FXと大きく違うものとして挙げられるのが、「最大レバレッジ」「ボーナスキャンペーン」といったものでしょう。
レバレッジとは、少ない資金でも元手の何倍もの資金を動かせられる仕組みのことで、最大レバレッジとは自己資金の何倍までの取引ができるのかを左右する重要な指標です。国内FXの場合には25倍に規制されているため、派手なレバレッジがかけられません。しかし海外FXの場合、数百倍から数千倍、なかには無制限といったレバレッジがかけられる業者もありますので、一攫千金も夢ではありません。そのような点は海外FXが人気の理由の一つになっています。
また、ボーナスが豪華な点も海外FXならではの魅力。口座開設ボーナスや入金ボーナス、お友達紹介キャンペーン、ロイヤリティプログラムなど豊富なボーナスで資金を増やしながらトレードを行えるのが海外FXならでは。
他にも追証なしのゼロカットシステムが採用されていることも大きいでしょう。追証(追加証拠金)とは、証拠金を追加で入れる必要があることで、証拠金維持率とはFX業者が定めたパーセンテージを下回ると発動するものです。追証は国内FXの場合には存在しますが、海外FXには追証がありません。
またゼロカットシステムとは、価格変動によりロスカットが間に合わなかった場合に、FX業者がその損失分を補填してくれるシステムです。ゼロカットシステムがあることによって、口座残高を下回るほどの下落が生じて資産がマイナスになった場合に借金を背負うようなことはありません。
よく、「FXなんかやれば借金を背負ってしまう」と言われることがありますが、これは国内FXだけに起こりうるものです。25倍とはいえレバレッジをかけたトレードを行えば、少しの値動きでも大きく価格が下落することがあります。しかし、海外FXであれば、口座残高がゼロになることはあってもマイナスにはなりません。このような点も海外FXが人気の投資である理由のひとつとなっています。
他の投資にはどんなものがある?
海外FX以外にも世の中にはたくさんの投資があります。それらの投資の中身や海外FXとの違いについても見ていきましょう。
株式投資
株式投資とは、市場で購入できる企業の株式を売買して利益を得るための投資手段です。会社の業績が上がったり景気が良くなれば株価が上昇します。株価が上昇したタイミングで保有する株を売却すれば利益を得ることができますし、逆に株価が下落すると損失が発生することになります。ただし、株式投資の場合には、レバレッジをかけるような取引は行いませんので、現実に自分が投資して購入した額以上の損失を被ることはありませんが、その分豊富に自己資金を保有していないと資産を増やしていくのに時間がかかります。その点はレバレッジをかけることができる海外FXと大きく異なる点です。
なお、株式投資の場合には、配当金だけでなく株主優待を獲得することができ、この株主優待を期待して株式投資をしている人も多くいます。
不動産投資
不動産投資とは、不動産物件を購入し家賃収入を得たり、土地の売買によって利益を得る投資手段です。たとえば値上がりしそうな物件を購入し価値が上がったら売却する、また更地を購入してアパートを建て、賃貸収入を得るビジネスモデルを構築するなどが主な収入源です。ただし、不動産投資は物件購入時に多額の資金が必要となるためリスクが高いのが特徴です。もともと土地を持っている人がアパートを建てて賃料を得るのであればいくらかリスクは低減しますが、ゼロからの不動産投資は未経験者の場合、成功確率は低いと言わざるを得ません。
また少子高齢化が進む日本においては、首都圏や主要都市エリア以外は過疎化が進行しており、不動産価格の下落がこれからますます加速する傾向にあります。かといって東京都など首都圏で新たな不動産物件購入するには資金力が必要です。
その点海外FXは自己資金が少ない人でも取っ掛かりやすい点が人気の投資に挙げられています。
仮想通貨(暗号資産)
ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨も投資対象とされており、仮想通貨取引所や交換所においてにて売買や換金が行えます。仮想通貨は国家が発行する法定通貨ではないことから、値動きも激しく非常に大きく儲けることができる一方で、大負けするリスクを兼ね備えた金融商品です。株式投資やFXと比較してもそのリスクは格段に高く、さまざまなトラブルも報告されています。
投資信託
投資信託とは、資産運用のプロが投資家から資産を預かって、ひとつの大きな資金とし、投資する商品を選定したり売買タイミングを見極めて運用を行ってくれる投資手段のひとつです。行っていることは株式投資と同じですが、知識の豊富な金融資産運用のプロに運用を任せることになるため、マイナスになるリスクは低くなります。とはいえ経済状況などによって価値が下がるリスクはゼロではないため、マイナスになってしまうこともあり得ます。
なお、投資信託は口座入金時と出金時に為替手数料が発生します。その分のマイナスを考えるとあまり大きな儲けは期待できません。また、資産を大きくしていくのには株式投資同様にかなりの時間を要します。その点海外FXのようなレバレッジをかけられる商品であれば、比較的楽に資産を増やしていけます(もちろんハイリスクハイリターンであることには変わりありません)。
海外FXはローリスクハイリターンの投資である
これまで、いろいろな投資手段を見てきましたが、海外FXが一番ローリスクでありながらハイリターンが期待できる金融商品であることはわかっていただけたのではないでしょうか。老後の資金不足を不安視して、多くの方の投資熱が高まっている現在、新NISAでは若い人はいいかもしれませんが、年配の方では時間が無さすぎます。その点海外FX投資であれば短期間に資金を稼ぐチャンスがあると言えるでしょう。
ただし、投資資金に生活資金を投入することはどのような投資手法を取るにしても絶対にしてはいけません。必ず余剰資金で投資は行う必要があります。海外FXの場合には自己資金不要な口座開設ボーナスや、入金した額と同額の100%入金ボーナスなどさまざまなボーナスを活用してトレードを行えます。かつ追証なしのゼロカットシステムにより負けても元金がなくなるだけでマイナスになることはありません。
このように海外FXにはメリットとなる部分が多いため人気の投資として注目を集めているのです。これから投資を行おうと考えている方は、ぜひ海外FXを使って投資をはじめることをおすすめします。